ポートレートを撮り始めて最初に迷うのが、単焦点レンズの画角です。定番は50mmと85mm。どちらも名レンズが揃っていますが、撮り方によって「正解」は変わります。それぞれの性格を知っておきましょう。
50mm — 距離が近い、関係が写る
50mmは被写体との距離が近くなります。声をかけながら、表情の変化をすぐ拾える距離感。スナップ的に、その場の空気ごと切り取りたい人に向いています。
背景も適度に写り込むため、「どこで撮ったか」が伝わりやすいのも特徴です。ロケーションを活かしたポートレートや、日常の延長のような一枚を撮りたいなら50mmが心地よいはずです。
85mm — 距離を取る、主役が浮かぶ
85mmは一歩下がって撮る画角です。被写体との間に空気の層ができ、背景は大きくボケて主役がすっと浮かび上がります。顔の立体感も自然で、いわゆる「ポートレートらしい」描写になります。
離れて撮るぶん、被写体がカメラを意識しすぎず、柔らかい表情が出やすいという利点もあります。スタジオや広い場所で、じっくり一人を撮るなら85mmが頼りになります。
迷ったら「撮る距離」で選ぶ
レンズのスペックより、自分がどのくらいの距離で人を撮りたいかで選ぶのがおすすめです。会話しながら近くで撮りたいなら50mm、少し離れて主役を際立たせたいなら85mm。
どちらも1本目として間違いのない選択です。まずは手持ちのズームレンズを50mmと85mmに固定して数日撮ってみると、自分に合う画角がはっきりします。
まとめ
- 50mmは近い距離・関係性・場の空気が写る
- 85mmは距離を取り、主役が浮かび背景が大きくボケる
- スペックより「撮りたい距離」で選ぶ
画角の違いは、そのまま被写体との関わり方の違いです。次の撮影で、意識して距離を変えてみてください。
